電話占い依存症に焦点を当て、特徴や解決法などをご紹介いたします。
電話占い依存症の方は、小さな悩みでも占いに頼らないと気が済みません。
しかし、占いで表面上の問題を解決しても、問題の根源となる「自分自身」を己の力で変えなければ、また違う悩みが勃発します。
幸福な人生を生き抜くため、本当に占いが必要となるのはどんな時なのか、一度立ち返ってみてください。
電話占い依存症とは
電話占い依存症とは、電話で占いに頼らないと不安で仕方ない人を指します。
自分で考えれば解決しそうな悩みでも、占いで背中を押してもらわないと安心出来ず、莫大な金額を注ぎ込みがちです。
常に占いに依存しているため、メンタルも不安定になりやすく、日常の生活や健康に悪影響を及ぼす事もあります。
電話占いジプシーとの違い
電話占いジプシーと依存症の大きな違いは、占いに「ブレーキをかけれるか、かけられないか」です。
電話占いジプシーは、複数の占い師に同じ相談をして、意見の一致を確認する人達のことを言います。
つまり、確認目的で電話するだけなので、破産する前に自分でブレーキをかけやすく、日常生活に悪影響を及ぼす事はありません。
一方、電話占い依存症は、複数の占い師に相談はしなくても日常で起こる全ての悩みに対して占い師に答えを貰わないと不安になってしまいます。
例えば、「今日はどっちの方角に動くと吉なのか?」「何色の服がラッキーカラーなのか?」など、些細なことが気になり毎日電話をかけます。
とにかく電話占いがないと不安で生活できないため、破産するほどお金を注ぎ込みやすく、日常生活にも悪影響を及ぼします。
電話占いにハマる人・依存しやすい人
真面目で一生懸命な性格
依存症はルーズなイメージを持つ方もいますが、根っからのだらしない人は依存症になりにくいです。
逆に、真面目で責任感が強く、何にでも一生懸命取り組む性格の方が、依存症の危険度は高くなります。
真面目な方は、何にでも手を抜くことをせず適度に休憩する事が下手で、遊びの部分がありません。
又、失敗して人に迷惑をかけることを極度に嫌うため、ストレスも1人で抱え込みがちに。
すると、頼る先が電話占いだけになりがちで、ひどい場合には依存症になることもあります。
日常的にストレスを抱えている
日常的にストレスを抱えている方は、いつの間にか電話占いがストレス解消の手段になっている場合があります。
そもそも依存症になるメカニズムは、脳のドーパミンと呼ばれる幸せを感じるホルモンが関係しています。
ドーパミンはストレスを解消している時に分泌され、ストレスを抱えている時は分泌がある程度抑制されます。
そのため、ストレスを日常的に感じている方は、ドーパミンを分泌したいという行動を繰り返しやすいのです。
身近に悩みを相談できる人がいない
人とのコミュニケーションの楽しさや、和合を心がける大切さに気づかない人は、身近に相談する人がおらず孤独になりやすいです。
しかし、孤独な人でも電話占いなら親身に話を聞いてくれるため、孤独を感じにくくなります。
すると、「電話占いは自分を見捨てない」と考えるようになり、身近な相手よりも占いに頼ろうとする様になります。
電話占い依存症になるとどうなるか
占いをするために借金をする
依存症に陥っている時は心が弱っている時が殆どなので、占い師の言葉に洗脳されやすくなります。
すると、1日に何度も電話をかけたくなり、心では止めようと思いながらも電話占いで気持ちを落ち着かせようとします。
その結果、日常生活に困るほどの金額が嵩み、借金地獄になってしまう人がいます。
周囲との人間関係が悪くなる
「依存は不幸の始まり」と言われるように、依存症になると人間関係も崩れます。
依存症の方は、身近な人のアドバイスより顔の知らない占い師を絶対的に信じ込む為、周囲との和合が取りづらくなり、どんどん孤立していきます。
電話占い依存症の人の症状
常に不安な気持ちになってしまう
電話占い依存症の人は、自分のことを考えすぎるがあまり、不安のループから抜け出せなくなっています。
不安で仕方ない苦しみから解放されるには、角度を変えて視界を広くする必要があるので、自分は悩みがある時に他の事も考えられているか、確認してみてください。
小さなことでも占いなしで決められない
「これ以上、辛いことは起こってほしくない」と強く思えば思うほど、どんな小さな不安の種も先に摘んでしまいたいと、強く思う傾向があります。
そのため、日常のふとしたことが気になりだし、「これをしたら運気が下がるのでは?」「こう考えたらマイナスに働くのでは?」と必要以上に考えるようになります。
そして最終的には、全て占いなしでは決められない自分になってしまいます。
占いはすべて正しいと思い込んでしまう
占いはあくまでも統計学であるのに、その統計学が全て自分の生きる道に当てはまると考えがちなのも、電話占い依存症の症状です。
そもそも、占いは統計学なので「当たった・はずれた」ではなく、生きていく上での情報の1つだと考えなくてはいけません。
まずは「占いがすべて正しい」と思い込む性格を変えなければ、いくら良い鑑定結果が出てもその通りにならないのです。
電話占い依存症にならないための対策方法
利用時間や利用金額を決めておく
占いによるアドバイスも、自分が変わらなければ意味がないことが分かれば、利用時間や利用金額も抑えることが出来るはずです。
自分を変える時に一番邪魔になるのは“自分自身”なので、この問題をクリアすることはとても大変ですが、クリアしないと占いで幸せになることはできません。
ぜひ、全て占いに頼るのではなく、時間や金額を管理しながら、1回の電話占いでアドバイスされたことをクリアしてから、次の電話占いに進むようにしてください。
占いはアドバイスであると認識しておく
占いはアドバイスであり、振り回されるものではありません。
しかし、電話占い依存症に陥ると、日常の全てが占いで動くようになります。
これは占いに振り回されていて、占いを上手く利用出来ていない証拠です。
占いでいただいたアドバイスを元に、自分で知恵を絞って行動することが運気を幸せになるために何よりも大切なのだと認識してください。
依存させない占い師に鑑定してもらう
相談者を本当に良くしたいと思う占い師は、占いに依存させないようにアドバイスをします。
「これ以上アドバイスすると占いに依存してしまう」と感じれば、言い方を変えたり、未来鑑定も敢えて「分かりません」と伝えます。
このような占い師を探して鑑定をお願いすれば、占いを上手に使うことが出来るはずです。
電話占い依存症から抜け出せないときの克服方法
電話占いを完全にやめる
電話占い依存症の方は、電話占いを「やめる」という選択をなかなか選べません。
しかし、「電話しないと幸せになれない」という固定概念を捨てなければ、あなたの日々の不安も捨て去ることは出来ません。
一度休むつもりで、心が落ち着くまで占いから完全に距離を置いてみてください。
電話占いの回数を減らす
完全に占いから距離を置くことが難しいなら、電話占いの回数を減らすだけでも依存症から抜け出しやすくなります。
回数を減らす時に注意すべきことは、「早く依存症から抜け出さなくては!!」と躍起にならないことです。
「電話占いは、いつでもやめられる」と心を軽くしながら占いの回数を減らすことで、執着する気持ちが薄皮を剥くように少しずつ薄らぎます。
悩みを友達や家族に相談してみる
電話占い師よりも、友達や家族の方が強いご縁で結ばれていることを必ず忘れないでください。
特に、家族とはとても強いご縁で結ばれています。
そんな人との縁を大切にせずに、占いに頼っても良い結果は生まれません。
誰にも打ち明けられない悩みの場合は占い師に頼るのもアリですが、そうでない限りは友達や家族のご縁に感謝して相談させてもらうことをおすすめします。
電話占いへの向き合い方を変える
今までの電話占いへの向き合い方を変えてみると、占いとは本来どういうことに使うべきなのかが分かってきます。
依存症になっている方達は、電話占いを「嫌なことを全て解消するもの」だと捉えがちですが、実は違います。
占いは「運気には流れがあるもの」だと捉えるためのものです。
このように向き合い方を変えるだけでも、依存レベルを下げることが出来るはずです。
カウンセリングや心理学鑑定のできる占い師に相談する
占い師を選ぶ時にはカウンセリングや心理学鑑定も出来る占い師に相談することで、占いにどっぷりとハマってしまうことを阻止してくれます。
カウンセリングや心理学鑑定が出来る占い師に相談すると、話をよく聞いてくれるので心が軽くなる分、肝心な質問に対する答えにはモヤッと曖昧にされることもあるでしょう。
しかし、曖昧にされた部分は自力で努力して乗り越えなければいけないことなのだと、教えてくれるのです。
どうしても止められない場合は占い依存症治療を受ける
どうしても電話占いをしないと不安で日常生活に支障が出る場合は、心理カウンセラーによる占い依存症治療を受けることをおすすめします。
心理カウンセラーは占い師と同じ第三者になるものの、専門の知識があるので依存症脱却への適切なアドバイスがもらえます。
また、自分に合った薬を処方してもらえることもあるので、依存症が落ち着くまで通い続けることも可能です。
電話占い依存症 まとめ
電話占い依存症になると、日常生活に支障をきたしやすいので早く治す必要があります。
依存症の人の殆どが無自覚だと思うので、少しでも当てはまる人は要注意です。
依存症になって良い事は何一つないので、電話占いで表面上の悩みを解決するのではなく、自分の力で行動し今までの自分と決別する一歩を踏み出してください。